ナンパについていったら自分の「他人に興味持つ能力のなさ」と「中身空っぽさ」が浮き彫りになった話
某お笑い芸人のライブがタダで観れると聞いて、その芸人さんが大好き、かつ、近頃おひとりさまを謳歌するわたしは、とある学祭に一人で来ていました。
無事整理券を貰い、とくに学祭を見る気もなく、公演時間まで外で時間潰してこようと思って外に出ようとしたところで、あるひとりの男の子に声をかけられました。
(とても前向きに検討している)
ナンパできる男の人の生態についていろいろきになることがあって話をしてみたいと思っていたところだったので、目を輝かせてだいぶ食い気味に聞いてしまいました。
ちょっとひかれた。
話を聞いてみると学祭の開催地である、某そこそこ私立大学の3年生(年下である)。そこそこ身長も高く、そこそこイケメンで、そこそこおしゃれで、多分そこそこ頭もいいそこそこボーイ。
そこそこくんと呼ぼうと思う。
そこそこくんは友達と来る予定だったが、ドタキャンされてひとりになってしまい、さみしかったゆえに一人っぽいわたしに声をかけたらしい。
まず、この話がどこまで本当なんだろう…?と疑心暗鬼になりながら、「さみしかった」から知らない人とコミュニケーションとりにいくのすごくない…?と思う。全然一人でいいんだけど、一人最高じゃん。
そこそこくんはわたしとの会話をひろげようとなかなか必死に質問を投げかけてくれます。
「休日なにしてるんすか?」
「バイトしてますか?」
「趣味なんですか?最近映画見ました?」
「音楽とか聞きます?何聞きます?え、ウォークマンもってないの?」
「テレビ見ます?ドラマとか…え、見ないの?じゃあ何してるんすか?」
「休日は寝ています」
「バイトはしていません」
「無趣味です。映画はシンゴジラも君の名はも見てません…」
「音楽も聞きません、ウォークマンも持ってません。ていうか、今時の大学生、みんなウォークマン持ってんの…?」
「テレビ家にあるけど半年以上付けてません……」
ウォークマンって聞いたらこのビジュアルしか頭に浮かばなかった。
素直に答えるうちにどんどん焦燥感が募ります。
(やべえ、わたし同じ大学生のはずなのに、中身空っぽじゃね?)
(わたし毎日一体何してるんだ?)
リア充感漂うそこそこくんは、掛け持ちのバイトの話、いつも聞いてる音楽の話、最近見た「君の名は。」の話、180度開脚できるようになる本の話を、頑張ってしてくれてます。しかし広がらない会話、何一つ共感できねえ…。
赤の他人に興味持つのって難しすぎませんか!?!?!?!?!
人見知りだとか、話すのが下手とかをあまり自覚したことなく「そこそこ喋れる人」だと自分を認識していたのですが、その驕りは完全に打ち砕かれました。
・喋れない(喋る内容がない)
し
・他人に興味持てない(別に聞きたいこととかない)
一緒にご飯を食べて、一緒にお笑いを見てなんだかんだと半日一緒に過ごしましたが、「変人」のレッテルを完全に貼られるわ、自分の中身のなさを痛感するわで頭を殴られたような時間でした。
最後、別れ際には
というババアにもほどがある言葉を残して別れました。とても素直な、心からの言葉でした。
さみしかったから赤の他人とコミュニケーションとろうと思う若い男の子のパワーに圧倒されて一気に老け込んだ気がします。
「今度飲みましょう」とかいう社交辞令と共に連絡先も交換しましたが、全く連絡とか取ってません。
友人に話したら「ただ波長が合わなかっただけだよ~~」とのほほんとコメントしてくれましたが、わたし、もうちょっと他人に興味持って話し広げられるように頑張るネ。趣味増やすしテレビみるネ。中身増やすヨ。
日々反省です。